【コラム】科学技術でリードするロシアと戦略的協力拡大すべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.13 10:52
ロシアは世界で最も広い、韓半島(朝鮮半島)の面積の78倍に達する1708万平方キロメートルの土地に石油と天然ガス、ウランなどの天然資源が豊富に埋蔵されている。朴槿恵(パク・クネ)大統領は9月3日にウラジオストクで開かれた東方経済フォーラムでロシアのプーチン大統領との会談を通じてユーラシア経済連合(EAEU)と自由貿易協定(FTA)を本格推進することで合意した。EAEUはロシア主導でカザフスタン、ベラルーシ、アルメニア、キルギスタンなど旧ソ連諸国が参加する一種の関税同盟だ。両国はまた、24件の了解覚書(MOU)を締結し、これを通じて人工知能など先端技術分野と宇宙分野に対する協力を強化していくことにした。
ロシアは世界初の人工衛星「スプートニク」、世界初の有人宇宙船「ボストーク」を打ち上げた国で、ロケット技術、発射体技術、有人宇宙船などの分野で西側先進国を上回る技術を持っている。それだけでなく、1954年に世界で初めて原子力発電所を稼動し、世界1位の原子力発電所建設受注を誇る。分子物理、原子分子物理、放射物理、プラズマ物理、有機化学、無機化学など基礎科学分野も強固だ。2015年までにノーベル物理学賞受賞者12人、ノーベル化学賞受賞者3人を輩出した。
1990年12月に始まった韓ロ科学技術協力センターはこれまでフォーラムとセミナー開催、研究者交流と情報交流などをしてきたが、今年下半期からはさらに進んで技術事業化まで業務領域を拡大していく予定だ。これを通じ韓国の技術基盤スタートアップ企業がロシア進出の機会を得られるだけでなく、ロシアの優秀な技術基盤企業の韓国進出が活発になり、韓国企業の開放型革新も図れると期待される。また、両国の技術を融合し第3世界技術市場に進出する機会も確保できるものとみられる。