日本は秩序正しい国、英国は紳士の国、フランスは芸術と自由の国など、どの国にも国名を聞けば自然に思い浮かぶイメージがある。
もちろんこうしたイメージは、時代によって変わり、過去に悪いイメージを持っていた国が不断の努力でイメージを改善することもあれば、反対に過去の美しく肯定的なイメージがとんでもなく悪化したケースもある。
ナチスドイツによって形成された暗うつなイメージを、不断の努力と痛切な反省を通じて「規則が厳しく守られる秩序の国」に変えたドイツと、先進国入りを目前に控えた「活力の国」から「腐敗と無能、経済問題で混乱した国」というイメージを持たれるようになったアルゼンチンのような国が代表的だ。