ヒル氏は銀行業務のほかにも仕事が多い。 西江大経営大外部諮問委員、ソウル市外国人投資諮問会議副議長でもある。 国家ブランド委員会諮問委員と欧州商工会議所銀行分科委員長も務める。 こうした中、ヒル氏は１５、１６日、坡州トレーニングセンターで開かれたサッカー協会ワークショップにも出席した。 会長団と新任執行部、協会幹部の約５０人が集まり、韓国サッカーの未来について議論する席だった。 ヒル氏は１５日昼１２時から１０時間続いた懸案報告と分任討議に出席した。

ヒル氏は「プロサッカーのＫリーグは現在、イングランドプロサッカープレミアリーグがスタートした時と似た変革期を迎えている」とし「今どう対応するかによって商業的に成功するかどうかが決まる」と主張した。 また「代表チームと少数のビッグクラブで富とファンの関心を独占するのではなく、協会はすそが広いサッカー環境をつくる必要がある」と強調した。

サッカー協会副会長５人のうち、ヒル氏は社会貢献活動を担当する。 韓国ＳＣ銀行の代表として各種社会貢献活動を経験した専門性が認められた。 ヒル氏は「お金を出すだけの単純な寄付行為は意味がない」とし「表面が輝かしいことではなく、本当に正しく意味深いこと、商業的にも反響を起こせること、職員が心身を尽くして参加できることの３つの条件を満たさなければならない」と強調した。 韓国ＳＣ銀行は「Ｓｅｅｉｎｇ　ｉｓ　Ｂｅｌｉｅｖｉｎｇ（見ることは信じること）」というスローガンで、視覚障害者を支援するさまざまな活動をしている。 ヒル氏は昨年夏、Ｋリーグオールスターと視覚障害児童の親善サッカー競技にも参加し、一緒に汗を流した。

ヒル氏に「来年のブラジルＷ杯で韓国とイングランドが対戦すればどちらを応援するか」と尋ねた。 「祖父がロンドンのハイバリーで暮らした。 その時から私の家族はアーセナルファン」と話した後、「韓国とイングランドがともに本大会に進出できれば非常にうれしい」と言って笑った。


「韓国サッカー、ジダンのフランスのように社会統合に寄与するはず」（１）