韓経:サムスン、「フレネミー」だった清華ユニとの協力関係切った理由は
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.16 11:26
サムスン電子が中国清華ユニグループとのスマートフォン用モバイルアプリケーションプロセッサ(AP)の取引を打ち切った。清華ユニのAP製品の競争力低下が主要理由に挙げられる。一部ではNAND型フラッシュに続きDRAM生産を推進している清華ユニがサムスンをおびやかすもしれないとみて「フレネミー(friend+enemy)」関係を中断したという分析も出ている。
15日の業界によると、清華ユニグループ系列のユニSOCは京畿道水原(キョンギド・スウォン)にある韓国支社をこのほど閉鎖した。サムスン電子が昨年からユニSOCのAP供給を減らし、今年に入ってからは取引を全面中断したためだ。モバイルAPはスマートフォンの「頭脳」の役割をする中央演算装置(CPU)だ。
サムスン電子は2011年、「ギャラクシーS2」にユニSOCの前身であるスプレッドトラムの通信チップを初めて使った後、2013年に清華ユニがスプレッドトラムを買収すると取引をさらに増やした。2015年にサムスンの独自モバイル基本ソフト(OS)のタイゼン専用である「Zシリーズ」に続き中低価格スマートフォン「Jシリーズ」にもスプレッドトラムのAPを使った。翌年にはタブレットPCの「ギャラクシータブ」などにスプレッドトラムのAP使用範囲を増やした。最近でも中国やインドを狙った低価格スマートフォン「Aシリーズ」と「Mシリーズ」の一部製品にスプレッドトラムのAPを使っていたという。