【取材日記】中国人に「反ロッテ」煽る市民団体(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.10 13:12
ロッテが星州ゴルフ場をTHAAD敷地に差し出す決定を下したのは実際のところ、仕方のない面がある。政府が政策的レベルで敷地選定をするのに最適の土地を所有する企業が最後まで抵抗することは難しいのが現状だ。ロッテの関係者は「常識的に考えて政府とロッテが水平的な関係で協議できるだろうか。THAADの敷地をロッテが先に立って提供すると言ったこともない」と悔しさを吐露した。
THAADの配備に対する意見開陳は自由にできなければならない。しかし、意見の開示方法が必ずしも乱暴である必要はない。韓国人が中国政府のTHAAD報復を批判する理由もその特有の「乱暴さ」からだ。外交的な方法というよりは、民間企業に対する報復という乱暴な手段で問題を解決しようとしている。
実際、昨年末にTHAAD問題が浮上すると、中国政府はロッテの中国法人事業所の随所に同時多発的な税務調査と消防点検に乗り出した。3兆ウォン(約2958億円)が投入される瀋陽プロジェクト工事については中止命令を下した。デモは非暴力的な意見開陳方法のひとつではある。しかし、必ずしも中国人が多く訪れるところで目立つ中国語で特定企業がTHAADの配備に友好的だったり、協力的といって世論集めをしなければならないのだろうか。このような方法は乱暴で効果も大きくないように見える。むしろ中国人の誤解を買ったり、不快感を与えかねないことを察してほしい。
チャン・ジュヨン産業部記者
【取材日記】中国人に「反ロッテ」煽る市民団体(1)