【コラム】筆者がソウルの街をぶらつく本当の理由=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.21 18:16
この前ある友人が、酒杯を傾けながら尋ねてきた。「韓国に季節がいくつあるのか知っているの?」「多分、四季だと言うと思っていただろう? この頃は二つの季節しかないみたいだ」。それから首を振って、筆者は返事をつけ加えた。「いや、依然として四季の天気! 冬、XX冬、夏、そしてXX夏」。
筆者はあえてここで争うつもりはない。だが、韓国は依然としてすてきな季節を享受しているという印象だ。本当に良い国だ。率直に言って、筆者の気持ちは日差しに多く左右されるほうだ。そういう意味で筆者は、まったく間違った国に生まれた。英国マンチェスターで育ったころは雨がよく降った。丘の上の学校まで、湿っぽい湿気にぬれたり激しい風と向き合ったり、べったりと濃厚な灰色の中をくぐり抜けて通った記憶だけだ。
これから3カ月間、筆者の気持ちを満足にさせる春がきた。何年間も筆者は都心や田舎をわけもなく歩くのを楽しんだ。方向も決めず数時間も。幼いころ母親は「いったいどこを歩き回ってきたの」と尋ねられたりもした。もう少し直接的に「なぜそうなの」と問い詰められた。筆者は返事に困った。あっちこっちぶらつく行動自体に、何か魅力があったからだ。