カメラ付きロボットが車両の隅々までスキャン…現代起亜自動車の「品質の心臓」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.28 10:07
#高さ約5メートルの鉄製の壁に囲まれた大きな箱形の空間の中に発売を控えた起亜(キア)自動車の小型SUV「ストニック」の車体が入っている。車体の左右には人の腕形の黄色いロボット2台が上下そして前後に素早く動いた。複数の関節のような連結部分が自由に回り車体のあちこちを見回した。ロボットの先端部分にはカメラがついている。カメラはLED照明を照射し車体の底部から最上部までをこまかくスキャンし、このデータを外にあるコンピューターモニターに送った。
ロボットと車両を囲んだ箱形の空間も固定されたものではなかった。ロボットが車体を点検する間に鉄製の壁が床に下がっていき、壁の外側にあった車両のドア側にロボットを移していった。ロボットは再びドアの各部をスキャンし測定したデータをモニターに送り出した。
京畿道華城市(キョンギド・ファソンシ)の現代(ヒョンデ)起亜自動車南陽技術研究所のパイロットセンターではストニックの発売を控え車両点検の最中だった。パイロットセンターは新車が量産される前に試作品を製作し各種安全性実験を進める所だ。新車が円滑に量産されるよう車体の剛性、走行能力、燃費効率、騒音などを事前にテストし改善するのが主要任務だ。現代起亜自動車はこの日ストニック発売前のメディア行事を通じパイロットセンター内の総合品質確保棟と材料開発センターなどを公開した。