ソウル大・黄禹錫（ファン・ウソック）教授との決別を宣言した米ピッツバーグ大学マギー女性クリニック・生殖発生研究チームのジェラルド・シャッテン博士が１５日、決別の背景を公表した。同氏は、ピッツバーグ大学のスポークスマンを通じて立場を示した。

同博士は「残念ながら私は卵子寄贈に関連した誤った説明があったことを推論できる情報を、今月１１日に得た」とし「この情報に関連、学界や規制当局と接触した後、黄博士との協力関係に終止符を打つようになった」と話した。米学界は、黄教授の研究について、クローンＥＳ細胞の倫理的な問題を提起し、絶えず批判してきた。

シャッテン博士の決別宣言にもそうした米学界の雰囲気が働き、同博士が独自に決別を決めていないかもしれない、との見方も出ている。同博士は先月１８日、ソウルで行われたクローンＥＳ細胞バンクのスタートを記念する行事で「米国では（ＥＳ細胞研究に関連し） 法が全てを遮っている」とコメントしたことがある。