中国の初の安保白書「THAAD反対」…北核に次いで重視(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.12 14:22
中国政府が11日に初めて発表した白書「アジア太平洋地域での安全保障協力」で、高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の韓半島(朝鮮半島)配備に反対する立場を明確にした。39ページ・1万6000字分量の今回の白書は、アジア太平洋地域で多国間協力と2国間関係を通じて中国が進めてきた安保政策を総網羅している。劉振民外務次官がこの日、記者会見を通じて発表した。
THAAD反対の立場は北朝鮮の核問題の次の項目で紹介されている。THAAD問題を北核に次ぐ優先順位に置いているという意味だ。中国は「ミサイル防衛は世界の戦略安定、大国の相互信頼に関連する問題であり、当然、慎重に処理されるべき問題」とし、「冷戦式の軍事同盟に依存してミサイル防衛システムを構築するのは、戦略の安定と相互信頼、包容的な情勢安定を築くのに役に立たない」と指摘した。続いて「各国は自国の安保利益を考慮する時、同時に他国の安保利益を尊重しなければいけない」と強調した後、韓国と米国を名指しした。