【コラム】トランプ氏のテストステロンと北朝鮮(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.11.15 16:44
米共和党大統領候補ドナルド・トランプ氏が大統領選挙で勝利し、世界が驚いた。各国がトランプ氏の当選が自国にどんな影響を与えるのか神経を尖らせている。ここには北朝鮮も含まれる。
選挙の前、北朝鮮の朝鮮中央通信はトランプ氏に対する支持を示唆した。北朝鮮がトランプ氏を好むのは驚くことではない。実際、誰が共和党の候補になろうと民主党大統領候補のヒラリー・クリントン氏より好んだはずだ。クリントン氏は数年間、オバマ大統領の国務長官として北朝鮮に強硬路線をとってきたからだ。
しかし北朝鮮はトランプ氏の大統領当選を歓迎するのが正しいのだろうか。クリントン氏とは違いトランプ氏は大統領選挙キャンペーン期間、自分が大統領になれば北朝鮮をどう扱うかについてほとんど言及しなかった。キャンペーンの序盤に「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)と対話をする」と話したが、トランプ氏はこの件でワシントンの対北朝鮮政策機関から激しく抗議を受けた。その後、トランプ氏の参謀ピーター・フクストラ氏は取材陣にトランプ氏は金正恩委員長に会わないと明らかにした。