【時視各角】朴大統領の最も大きな罪(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.08 14:32
それでも今、世の中が騒がしいのは壟断の反逆勢力が問題のフレームを保守対進歩の戦いに代えたためだ。自身が犯した間違いを保守政権を害しようとする進歩の陰謀として責め立てた。2年前、チョン・ユンフェ国政介入疑惑を青瓦台(チョンワデ、大統領府)の文書流出事件に変身させた手法がそのまま用いられた。その時、原因究明がちゃんと行われていれば今の事態につながらなかっただろうが、問題を隠すことに汲々とした彼らが恥部が浮き彫りになると、かえって腹を立てているわけだ。
最初は「全斗煥(チョン・ドゥファン)式」だった。歴代政権の中で不正のない政権がなかったが、「どうして私だけに責めてくるのか」ということだった。過去の最下位水準が比較の基準になれないという反論に詰まると、「女性大統領に対する性差別か」として女性嫌悪で追い立てた。次には尻尾切りだった。大統領は一銭も受け取った事実がなく、崔順実被告がすべてやったことだという。崔順実被告がひいきしていた長官・次官、秘書、財閥だけが大統領の真意を分からないバカになった。そのような大統領がどうして「与野党が日程を決めてくれれば辞任する」という国民向け謝罪を行ったのかは理解し難い。