【時視各角】初めて国民に道を尋ねる=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.26 16:38
少し前、科学技術政策研究院がフィンランドのトゥルク大学未来研究所長を国内に招いたことがある。彼はフィンランドが国家ビジョン(ビジョン2030)を樹立する過程を紹介した。フィンランド政府は官民の研究機関と手を組んで国家ビジョンを作る。ここまでは私たちと似ている。だが、これは第1次バージョンだ。これをウェブサイトに出して市民からの意見を受け付ける。全国を回って10回余りの討論会を開く。意見の取りまとめに1年かける。これで終わるわけでもない。民意を代弁する議会で詳細な検証を受ける。このように複雑な手順を踏んで得られた実益は何か。この質問に所長は明快に答えた。
「市民が同意しない国家ビジョンは実行されることはできない」。