‘女性スパイ’金寿任事件に操作疑惑

‘女性スパイ’金寿任事件に操作疑惑

2008年08月18日14時42分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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   ‘韓国版マタ・ハリ’事件と呼ばれた女性スパイ‘金寿任(キム・スイム)事件’は操作された可能性があると、AP通信が16日報じた。 APは米国立文書保管所で入手した1950年代の秘密資料を分析した結果、これまで知られてきた‘金寿任事件’は事実と差がある、と明らかにした。 APが入手した資料は最近になって秘密解除された文書。

  梨花女子専門学校を卒業した美貌の金寿任は、米軍政の実力者だったジョン・ベアード大佐(米8軍司令部憲兵監)と同居した。 金寿任は49年、‘米軍撤収計画’など米軍の重要機密文書を北側に伝える一方、韓国で手配中だった共産主義者の恋人・李康国(イ・カングク)を越北させた容疑で50年に逮捕され、死刑になった。 李康国は北朝鮮で初代外相に抜てきされた。

  しかしAPが入手した資料によると、事件の顛末には差がある。 金寿任と同居したことが伝えられたベアード大佐は重要な情報への接近権がなかったため、金寿任には北側に伝える資料はなかった。 また北朝鮮で処刑された金寿任の恋人・李康国は、実際には米中央情報局(CIA)の要員だと、APは報じた。

  APはまた、ベアード大佐と米陸軍の他の将校が金寿任を弁護できたが、自らが困難に陥らないよう急いで韓国を離れたと記録されている、と明らかにした。 韓国警察の拷問に苦しめられた金寿任が虚偽自白をしたと米軍関係者が結論を出したのは確かだと、APは伝えた。

  APは金寿任とベアード大佐の間に生まれた息子キム・ウォンイル(カリフォルニア州ラ・シエラ大神学教授)が母に関する1000ページ余の機密文書を発見し、真相解明活動を繰り広げてきた、と伝えた。

  1911年に生まれた金寿任は孤児として育ったが、アメリカ人宣教師から教育を受け、梨花女子専門学校を卒業した。 美貌と知性を兼ね備えた女性で、ドイツに留学した共産主義者であり妻帯者だった李康国と出会い、恋に落ちた。 李康国を越北させた容疑で韓国戦争(1950-53)勃発直前に銃殺された。

  金寿任事件は‘韓国版マタ・ハリ事件’と呼ばれ、小説や演劇にもなった。 06年に放送されたドラマ「ソウル1945」では、金寿任をモデルにした女性スパイ役を女優のハン・ウンジョンが演じて話題になった。
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