【時視各角】「官僚マフィア積弊の清算が何ですか?」=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.06 13:46
こうなると、ひそかに国会へ疑いの視線が向けられる。特にこの頃は政治家たちの正体が気になる事件が明るみになっている。検察が官僚マフィア捜査第1号として始めた「鉄道マフィア」捜査は2カ月後には現職与党の国会議員関与の疑いをキャッチして捜査中だ。運転手が3000万ウォン(約300万円)入りのカバンを持ってきて申告した国会議員の家をかき回してみると現金6億ウォンが出てきて、やはり捜査を行うところだ。また江西区(カンソグ)で起きた資産家殺人事件は突然、市会議員・検事・政界関与の事件へと変貌している。野党の重鎮議員3人は塾の財団から金品を受けとった容疑で検察の捜査線上に浮かんだ。こういうときに野党議員が言う言葉がある。「局面転換用の野党弾圧」。
ところが市民の立場から見ると全くそんなふうには思えない。ただ検察が覇気を持って聖域なしに捜査してもらうことを待ちこがれるだけだ。また官僚と政治家が言葉だけが悲壮感を漂わせ、実は「積弊清算が何ですか?」というふうに知らないふりをするように見える。殺人事件を追いながら登ってみると、その頂点に国会議員がいたというドラマ『君たちは包囲された』が実話のように感じられるほどだ。