サッカーW杯と共に開幕した韓国の“ビール・ワールドカップ”(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.06.17 16:53
◆”爆弾酒”から“味わう”飲酒へ嗜好が変化
ハイト真露が出した「クイーンズエール(Queen‘s Ale)」も早く市場に食い込んでいる。クイーンズエールはハイト真露がデンマークのビール研究所アレクシア(Alectia)と技術提携を結び、3年間の研究の末に作られた。この製品は酒類品評会である「2014年モンドセレクション(Monde Selection)」で韓国エール・ビールでは初めてエール部門金賞(Gold)を受賞し品質を認められた。ハイト真露は新製品「ニューハイト」を出すなどラガー系商品群も強化している。ハイト真露関係者は「ニューハイトはアルコール度数を4.3度に下げてのどごしをやわらかくした新製品」とし、「1996~2011年の国内ビール市場最強者であったハイト真露の過去の名声を取り戻す製品」と期待した。
ビール市場が多様化した原因として専門家らは飲酒文化の変化を挙げる。これまでビールは会社員の会食で「ソメク(焼酎+ビール)」として多く消費されてきた。「カスチョロム(カス+チョウムチョロム)」と「ディスリ(ドライフィニッシュd+チャミスル)」が普通名詞のように使われるほどソメクは飲酒トレンドとして地位を確立した。そうするうちにソフトですっきりしたラガー系が人気を博した。しかし「暴飲型」から「吟味型」に飲酒文化が変わったうえに飲みすぎを自制する雰囲気が広がり、おいしいビールを求める雰囲気が高まった。実際2012年以降、家庭用ビールの出庫量が遊興業所用より多くなり、企業等も小麦用には適していない「エール」系列ビールを相次いで発売した。