【コラム】クリミア事態とオバマのアジア歴訪(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.01 14:55
4月下旬にアジアを訪問するオバマ大統領の頭の中は複雑になるしかない。武力で欧州の地図が描き直される事態はないものと信じて「アジア回帰」(Pivot to Asia)を宣言したが、ロシアのクリミア半島合併でその判断は誤りであることが明らかになった。身体は韓国と日本、マレーシアとフィリピンに向かうが、オバマ大統領の心は欧州にとどまる可能性が高い。それでも「欧州への再回帰(Repivot to Europe)」を宣言する状況でない。そのような資源が米国にないからだ。
オバマ大統領の立場ではプーチン大統領を刺激しないことで、ウクライナ事態がこれ以上悪化しないよう管理しながら、欧州での失敗をアジアで繰り返さないことを願うしかない。韓国や日本などアジアの同盟国が現在の欧州のように「絵に描いた虎」にならないようにまとめなければならない。そのためには韓日米の協調が絶対的に重要であり、韓国と日本の和解が必要だ。ハーグでオバマ大統領が韓日首脳を一緒に座らせ、韓日米合同軍事訓練とミサイル防衛(MD)体制の重要性を力説したのは、韓国と日本を対中牽制の砦とする意図を明確にしたのだ。ロシアの武力の前で無気力な欧州の姿をアジアでは見たくないということだ。