金正恩委員長の「歌爆弾」…五輪の祝典を揺るがす(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.17 14:54
このようなメンバーを主軸とする北朝鮮芸術団がもうすぐ韓国に足を踏み入れる。板門店(パンムンジョム)で連日実務者協議が開かれ、北側の客を迎えるのに忙しい。昨年、核・ミサイル挑発、対南威嚇を繰り返した金正恩委員長があたかも平和の伝導師として振る舞うことに抵抗感を感じている人もいる。しかしオリンピック精神と南北関係の進展という大乗的な見地で単一チーム構成や共同入場などを話し合っている。
ところが北側から聞こえてくる不協和音が尋常でない。あれこれと因縁をつけて雰囲気を壊そうとし、結局、危険ラインを越えてしまった。五輪の祝祭に一歩遅れて飛び込んで場をひっくり返そうという勢いだ。14日には文在寅(ムン・ジェイン)大統領に「気が抜ける詭弁」「哀れな立場」などの表現を使いながら誹謗した。A4用紙3ページ分の非難報道に侮辱と嘲弄、人身攻撃が計25回も登場する。韓米同盟を強調する文大統領の発言には「(トランプ大統領に)こびる卑屈な振る舞いは見られたものではない」と非難した。金正恩委員長が「新年の辞」を通じて「相手を刺激しながら同族間の不和と反目を激化させる行為は終息させよう」と提案してから半月も経たないうちに生じたことだ。北朝鮮は文大統領を「南朝鮮当局者」と呼んだ。通常「最高位当局者」や「首脳部」と表現される慣例を破った意図的な侮辱だ。