公演関係者10人による「安全不感症」の告白=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.21 10:20
◆安全費用から減らす=安全はお金と直結する。室内体育館の一日行事の保険料が3000万ウォン(約300万円)ぐらいだ。零細公演の企画会社は意欲を出しづらい金額だ。安全要員を使わないのも人件費節約のためだ。その上、安全要員を派遣する専門企業も数えるほどしかない。10月の第1週だけでも全国で1200余りのイベントが開かれた。これに耐えうる専門人材が非常に不足しているのが実情だ。
地方の公演場の場合は、より一層貧弱だ。非常口や火災に備えた施設が不備なところが多い。ソウルの公演会場に比べて稼動率が低く、問題が簡単に出てこないだけだ。場合によって安全要員の役割を代行しなければならない職員の安易な姿勢も問題点と指摘されている。地方自治体・企業で行う無料行事は特に危険だ。地元住民や子供までみな集まって統制が難しい。板橋(パンギョ)換気口事故で見るように、アイドルスターが出てくるイベントは危険度がさらに高まる。以前は案内要員が声も張り上げて体を張って防いだりもしたが、最近では観客の体に少しでも手が触れれば「セクハラだ。映像を撮って掲載する」などと抗議する場合が多く、統制が大変だ。