【コラム】21世紀型の指導者になる道=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.04.27 16:31
世界第2位の経済大国に浮上した中国も最近、習近平国家主席の主導のもと、国際社会とのウィンウィン外交を積極的に表明している。特に先月28日のボアオ(博鰲)アジアフォーラムの演説で、習主席は「アジア運命共同体」のビジョンを提示し、これを実現するためのアジアインフラ投資銀行(AIIB)および一帯一路の構想、そして韓日中が含まれたアジア経済共同体の実現構想を表明した。この構想は後れた中国西部地域の経済開発を牽引するという国家利益的な側面とともに、米国との直接対決を回避し、国際協力ネットワークを拡大するという国際共同利益を同時に考慮するものとみられる。
安倍首相は就任後、「国際協調主義に基づく積極的平和主義」というビジョンを提示し、経済の復興と安保役割の拡大を推進している。4月末に予定された米議会演説でもこうした立場が表明されるとみられる。しかし日本の指導者は歴史認識や領有権問題で過度に国粋主義的な立場をとることで、むしろ近隣諸国である韓国と中国の反発を招いているのが実情だ。