北朝鮮「ロケット発射時期を調整」…その理由は?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.12.10 08:45
もちろん、これには反論もある。鄭永泰選任研究委員は「中国など国際社会の圧力や制裁の動きはすでに北朝鮮が十分に考慮した要素なので、変数にはなりにくい」と述べた。このほか、発射場現地の酷寒が機器作動に問題を起こしたという推論も出ている。これに先立って行われた4回の長距離ロケット発射は、4月に2回、7月と8月に各1回ずつだった。しかし当局者は「咸鏡北道舞水端基地とは違い、東倉里基地は寒い天気を克服できるほどの設備がそろった現代式」とし、気象が理由になる可能性は低いとみている。
いかなる原因であれ結果的には、北朝鮮が金正日(キム・ジョンイル)死去1周忌(17日)と金正恩体制スタート1年に合わせて無理に祝砲と弔砲を打ち上げようとしたが、不発に終わったというのが、政府当局と専門家の共通した解釈だ。4月の金日成(キム・イルソン)100回目の誕生日に合わせた発射が失敗してから8カ月ぶりにイベント性で強行しようとしたが、また失敗を繰り返すことになったということだ。