「交渉代表を金英哲氏から李容浩氏に交代してほしい」 米国、北朝鮮に要求
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.29 09:34
米国と北朝鮮の非核化交渉が停滞局面に陥っている中、米国が北朝鮮に高官級接触チャンネルの交代を要求したと米朝接触に詳しい政府当局者が28日、伝えた。この当局者は「8日、ニューヨークで予定されていた米朝高官級接触を前後にした時点に両側が水面下で接触を進めた」として「米国は金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長でない李容浩(イ・ヨンホ)外相を対話のパートナーとして希望したと理解している」と伝えた。
米国が北朝鮮の交渉代表の交代を要求したことを受け、金英哲氏が軍出身(偵察総局長)ということから硬直的な態度に負担を感じたという見方が提起されている。この当局者は「金副委員長は韓国側と交渉をした経験があるが、主に敵対的で直接的な話法を駆使した軍事会談専門家」として「これによって米国との交渉でも高圧的な態度を維持しながら非妥協的に出るのが米国にとっては不都合だっただろう」と分析した。林東源(イム・ドンウォン)元統一部長官は自身の回顧録(『ピースメーカー』138ページ)で1990年9月、金英哲氏に初めて会って「軍服姿の若い金英哲人民軍所長は鋭い目つきに冷たい風が漂うような厳しい態度で何も言わずに手だけを差し伸べた」と書いた。このような習性が身についた金英哲氏に対して米国側が反感を持つ可能性があるということだ。