【社説】大企業特恵論が雇用創出を阻む韓国の現実
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.02 17:31
大企業に対するひねくれた視線が経済の足かせとなっている。企業の国内投資を誘導するには、まず投資できる環境を整えるべきだが、環境づくりはせず「なぜ投資をしないのか」と催促する。さらに大きな問題は、投資を決意した企業までが規制と行政でつまずいているという点だ。ソウル蚕室で工事中の第2ロッテワールドとソウル景福宮の隣の大韓航空ホテルの建設がその代表例だ。
両事業はともに大規模な雇用を生み出すサービス業だ。第2ロッテワールドの核心である123階建てビルが2016年末に完工すれば、常時雇用だけ2万件が生じるというのがロッテ側の推算だ。昨年の韓国の製造業全体の新規就業者が7万9000人である点を考えると、非常に大きな雇用創出効果だ。現在進行中の工事に直接・間接的に関与した人だけでも年間400万人にのぼる。