【コラム】法廷のルーラ氏と朴槿恵氏
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.03 11:16
2004年7月14日。ブラジル・サンパウロ郊外にあるサムスン電子携帯工場で当時のルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領(71)に会ったことがある。貧しい労働者出身の大統領として国内外で相当な人気を博していた時だった。彼の顔は明るく、声にはプライドがにじみ出た。ルーラ氏をもっと近くで見るために、青色の作業服を着た数百人の女性社員が警護ラインの前まで群がっていた。彼は女性社員に近付いて手を握って肩をたたいた。涙を流す社員もいた。
そのように国民から愛されていたルーラ氏は先月14日、法廷に立った。彼は在任(2003年1月~2010年12月)中に賄賂授受・捜査妨害などの犯罪にかかわった容疑で昨年、起訴された。この日は初めての法廷出頭だ。ルーラ氏はすべての容疑を否認した。政治的な起訴だと非難した。怒りをぶつけて攻撃的姿勢だったと外信は報じた。その日、法廷の外では支持者が「ルーラ!ブラジル!」を叫んだ。彼は依然としてブラジルの有力な政治家だ。2018年の大統領選出馬も宣言した。