しかし一度インタビューの場所に来てほしいという話に応じて行った瞬間、私はその場で魅了された。当時テーブルの一方には２８人が座っていて、私は別の一方に一人で座った。あたかも私を相手にした上院公聴会のような感じだった。

インタビューで受けた質問はゴルフに関連すること、ＬＰＧＡが直面している事業上の課題だった。私はゴルフというゲームを愛していたため、あたかも家に戻ってくるような印象を受けた。また、私はその瞬間、新たに情熱を発見したことに気づいた。ＬＰＧＡの選抜委員会と４回の会議を終えた後、私はＬＰＧＡの８人目のコミッショナーになってほしいという要請を受けた。そして２００９年秋にニューヨークのマディソンスクエアガーデンで記者会見をし、任期開始の事実を知らせた。

７年が過ぎた今、私はＬＰＧＡツアーをよりいっそうグローバル化するための挑戦を楽しんでいる。テレビ露出を増やす一方、世界最高の女性ゴルファーと全世界の熱情的なファンをさらに近づけるために努力している。

今後、私はこのコラムを通じてコース内外であったツアーのエピソード、またコミッショナーの机の後ろから出てくるアイデアや私の意見を読者に知らせていきたい－－。

◆マイク・ワン氏＝２０１０年ＬＰＧＡツアーの第８代コミッショナーに就任し、ＬＰＧＡツアーをグローバルツアーに格上げしたという評価を受けている。ウィルソンスポーツ、テーラーメイドなど有数のスポーツブランドで活躍し、米国内で価値が下落した企業を再建する専門経営者を意味する「ターンアラウンドスペシャリスト」として認められている。

マイク・ワン氏は特にコミッショナーという地位が持つ固定観念と格式をなくし、随行員なく世界のゴルフ大会場を行き来しながら選手・マネジャー・キャディーなどと気さくに対話するなど、破格的な行動で多くの人々から愛されている。

ＬＰＧＡツアーはマイク・ワン会長が就任した翌年の２０１１年の２３大会（賞金総額４１５０万ドル、約４６億円）規模から２０１７年には３４大会（６７３５万ドル）に増えるなど飛躍的に成長している。またワン氏は最近、ワールドゴルフファウンデーション会長に選出され、全世界のゴルフ界を率いている。


＜ゴルフ＞立派なゴルファーとファン多い韓国、ＬＰＧＡ中興に大きな役割（１）