韓経:【コラム】為替レートを対策なしに放り出しておいて…=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.12 14:14
韓国が米国のモニタリング対象になったのは為替レートの決定条件を人為的に操作して輸出を増やしたからではない。内需萎縮で収入が減ったためだ。典型的な不況型の黒字だ。米国も黒字を問題にしたのであって市場介入を恨んだわけではない。それなのにこれを市場介入のせいにしようとする態度は正しくない。為替レートは少なくとも競争国と同じ速度と幅で動くようにしなければならない。
いつまで輸出だけに寄り添おうとするのかという声もある。内需を振興させなければならないという主張だ。今それが可能だろうか。サービス産業の活性化という古ぼけた課題は、始動さえかけられなかった。資源もなく人口も経済規模もない国だ。内需はどうせ限界がある。輸出を抜きにして成長は不可能だ。その上、輸出産業を高度化しようとしても今の主力である自動車・造船・石油化学・鉄鋼・半導体などに代わる産業は見られない。進退きわまるだ。