ドイツの時効なきナチス断罪…93歳SS隊員、法廷に立たせた(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.27 16:14
現在のドイツのニーダーザクセン州にあるリューネブルク地方裁判所では、最後になるかもしれないナチス犯罪裁判が行われている。被告人は93歳のオスカー・グレーニング。ナチ親衛隊SSの隊員だったギレーニング被告は1942~44年ポーランドのアウシュビッツ収容所警備員としてユダヤ人ら30万人の虐殺をほう助した罪で起訴された。「アウシュビッツの会計員」と呼ばれたグレーニング被告は、収容者から押収された金品を会計帳簿に記録し、これをベルリンSS本部に渡すことを担当した。アウシュビッツ収容者をガス室に送って集団虐殺するのに直接関与はしなかったがナチスのホロコースト(ユダヤ人虐殺)に協力した共犯として法廷に立つことになった。
アウシュビッツ強制収用所が解放されて70年が過ぎたが、ドイツでは今でもナチス戦犯の断罪が続いている。再びホロコーストのような惨劇を繰り返さないという教訓を残すためだ。戦犯を靖国神社に合祀して政治指導者が参拝する日本とは克明に対照される。