韓国の無線高速鉄道、世界で初めて走行に成功
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.22 08:59
20日午前、京畿道義王市(キョンギド・ウィワンシ)の韓国鉄道技術研究院の試験線。「列車起動!」。無線指令が下されると6両編成の次世代高速鉄道「HEMU」は動き始めた。
この列車の屋根に設置された集電用パンタグラフは折りたたまれていた。線路の上の架線から電力を供給することはできない状況だった。だが、列車はおかまいなく前に進んだ。長さ150メートルの線路を時速約3~4キロメートルの速度で動いた。世界で初めて無線高速鉄道走行に成功した瞬間だった。
鉄道研が物理的接触なしで大容量電源を列車に供給する無線電力伝送技術を開発した。線路の間に設置された給電線路が高周波電力を磁場に変え、列車の下に取り付けられた集電モジュールがこれを受け列車が走るのに必要な高電圧電力に変える方式だ。家庭でよく見られる無線電気ポットや無線電動歯ブラシ充電方式と同じ原理だ。昨年KAISTが開発し慶尚北道亀尾(キョンサンブクド・クミ)で運行している電気バス、2010年にボンバルディアが開発した軽電鉄「プリムーブ」もこうした技術を採択した。