<変わった北、変わらない北(1)>金正恩の選択、なぜ外に出てきたのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.17 13:54
2018年南北首脳会談が10日後に迫った。会談は米朝首脳会談の呼び水であり踏み石だ。同時に金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長兼国務委員長の非核化の意志を確認する場でもある。韓半島(朝鮮半島)問題のリレー首脳会談は昨年までの戦雲が漂う状況と比較すると劇的な反転だ。北朝鮮はなぜ核武力完成宣言と同時に非核化対話路線を選択したのだろうか。内部の経済状況はどうなっていて、権力エリートはどのように変わったのだろうか。首脳会談を控えて「北朝鮮の今日」を4回に分けてのぞいてみよう。
「白頭山(ペクドゥサン)を眺めながら下した大勇断が2018年に世界を揺るがしている」。
北朝鮮国営メディアが金正恩委員長(34)の非核化言及を避けていた先月26日。在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)機関紙「朝鮮新報」は、現在の対話局面は金委員長の昨年12月初めの白頭山登頂から始まった、と伝えた。北朝鮮は白頭山を「革命の聖山」と呼ぶ。金委員長は重大な決断を控えて白頭山に登る。2013年12月の叔母の夫・張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長処刑を控えても白頭山一帯を訪れた。朝鮮新報の報道は金正恩が今回も白頭山で「韓半島非核化」と条件に関する決断をしたということだ。