韓経:【コラム】政治新人ブーム、韓国ではなぜないのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.20 13:51
そうだと思っていたが、思ったよりはるかにひどい。欧州の若い指導者ブームに対する政界の無関心だ。15日、オーストリア総選挙で31歳世界最年少首相の誕生を予告した。第1党代表、セバスティアン・クルツは1986年生まれだ。韓国政治家たちはあえて知らないふりをする。既得権にいかなる役にも立たないから。メディアの関心も2日を続かなかった。
30~40代は指導者としては疑問符がつく年だ。覇気と野望を持つには十分な年だが、経験と年輪はどうしても足りない。王朝時代なら納得できるが、現代の選挙で30~40代が指導者に選ばれるのは破格中の破格だ。だが、フランスの有権者はナポレオン(執権当時40歳)より若い39歳のマクロンを選択した。ことし就任したアイルランドのレオ・バラッカー首相(38)、ベルギーのシャルル・ミシェル首相(41)も1970年代後半生まれだ。「而立」と「不惑」の現職大統領・首相が欧州ではすでに15人もいる。