【コラム】韓国の愛国歌を歌う日本観光庁長官(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.09.08 10:07
1990年代、韓国観光公社の公益広告に「この声が聞こえますか」という広告があった。外国人観光客1人が訪問すれば、数台のカラーテレビと自動車を輸出するのと同じ効果があるという広告だ。この広告は観光産業の経済的波及効果を象徴的に表現したものだった。00年のアジア欧州首脳会議(ASEM)、02年の韓日ワールドカップ(W杯)開催後、観光産業に対する関心は小康状態にあったが、2010年に主要20カ国・地域(G20)会議が開催され、観光産業に対する関心がまた高まっている。先日は2018年冬季オリンピック(五輪)の招致という快挙があった。また大邱(テグ)で開催された世界陸上選手権大会には世界の健脚が集まった。
政府が予算を縮小する場合、国際行事関連予算が真っ先にその対象となる。こうした雰囲気で観光関連予算を増やそうとする関連部処は必死に努力するしかない。観光産業は時期が良ければするが、時期が悪ければしないというような産業ではない。持続的に観光インフラを構築しなければ国家間競争から押し出され、その影響は韓国産業全般に波及する。人と人が疎通し、文化と文化が交流する接点に観光産業があるからだ。