【中央時評】子供がいない超高齢社会の悲劇を防ぐためには=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.15 16:01
日本は65歳以上が総人口の27%に達する超高齢社会だ。学校が一つずつ消え、代わりに療養施設が増加している。評判の良い特別養護老人ホームに入所しようと待つ「待機老人」が保育園に入るために順序を待つ「待機児童」の20倍を越えるという。
韓国も日本に劣らず状況が深刻だ。一人の女性が生涯に産む子どもの推計人数である合計特殊出生率が昨年1.05人で歴代最低となり。世界で最も低かった。1970年代、年間100万人を越えた出生数が昨年は35万7700人まで落ち込んだ。反面、65歳以上のお年寄りは増え続けて総人口の13%を占めている。このうち45%が貧困層で経済協力開発機構(OECD)加盟国で高齢者貧困率が最も高い。ベビーブーム世代が高齢者になる2030年には高齢者の人口比率が今の日本とほぼ同じ水準になる。すでにオリニチプ(保育園)は減り、療養院は増えている。韓国統計庁の資料を見ると、オリニチプの数は2013年以降は減少の一途をたどっている反面、老人療養施設(療養院・共同生活家庭)は2012年3385カ所から2016年5187カ所へと急速に増加した。