静かに進めるべき事業も「とりあえず知らせておこう」だった。ＶＩＰも問題だが、国会も一役買ったと実務者は話した。国会が問題だ。お金をそんなに出したのなら何をするのか知らせてほしいというのだ。まだ秘密だという話は通じない。秘密維持協約で、公開時に不利益になるという話をいくらしてみても国会議員には一つも受け入れられない。

このように紛らわしい過去の資源外交は今、国政調査を受けている。政治的な意図と私心で混濁した資源開発事業を整理し、不正があれば明らかにする機会だと思う。そして今後は事業への政治的介入を排除して、資源確保のための望ましい道を見出すために役立つよう期待したい。

ところで一時、ＶＩＰたちのわずらわしさに困り果てていた実務者さえ近頃は国勢調査に入る局面で頼りない視線を送っている。数年にもならない事業をめぐって回収額を論じ、４０兆ウォンも投資したので血税浪費だ国富流出だと追い詰める国会議員の問題提起から、何かポイントを間違えてとらえて資源開発についての基本常識を疑わせるということだ。資源開発は「お金・忍耐・度胸」ですることだ。血税浪費？　４０兆ウォンで無償保育をしたら使ってもあまりある。しかしお金は生活費だけに全て使ってはいけない。未来のための投資もしなければならない。今のような荒っぽい問題提起で果たして不正だけが目立つのではないかと心配だ。その上、この渦中で資源開発の意志が挫折し、資源開発が止まったことも心配だ。

資源開発事業は、かつてには個人的出世や欲望にとらわれた政治家たちのために混乱を経た。ところが今は「彼らが間違った」ということを見せようとする冷笑にとらわれた政治家たちによって、足かせをかけられるのではないかと心配だ。あれこれ政治家たちは障害物という厳しい視線を受ける。今回の国勢調査では、事と不正を分離して、「無知な情熱あるいは冷笑」で未来資源の確保戦略を頓挫させないように望む。

ヤン・ソンヒ論説委員


【時視各角】資源外交ではなく政治が問題だ＝韓国（１）