盧元大統領の肺から6.5センチの鍼発見…「ミステリー」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.29 09:23
盧泰愚(ノ・テウ)元大統領が28日、ソウル大病院で肺の異質物除去手術を受けた。盧元大統領の手術は病院側の徹底した外部統制の中で行われた。手術の結果、異質物は長さが6.5センチの鍼だった。しかし韓方で使われるこの鍼がどんな経緯で肺に入ったかは明らかでない。
この日の手術は、同病院の耳鼻咽喉科ソン・ミョンフン教授が盧元大統領を全身麻酔した状態で、内視鏡を使って20分で終わらせた。ソン教授は気管・喉頭・口腔・唾液腺疾患の専門家で、以前から盧元大統領の気管切開術も主導していた。ソウル大病院は「盧元大統領は現在回復中で、数日以内に退院する予定」と説明した。
長さ6.5センチの鍼(鍼柄部分2センチ含む)は、盧元大統領の右側の肺に斜めに刺さっていて、尖った部分が肺胞、鍼柄が肺の気管支側に向いていた。専門家は、鍼が左の肺にあれば心臓に影響を及ぼし、深刻な状況になっていたかもしれないと話している。盧元大統領の主治医だった三星(サムスン)ソウル病院のチェ・ギュワン教授は「鍼柄があり、韓方鍼に間違いない。盧元大統領はほぼ毎日鍼をしていたし、鍼の方向からみて背中の方から刺さったとみられる」と伝えた。盧元大統領の家族も「今月初めに鍼治療を受け、最近の胸の痛みが発生した」と説明した。