【時論】韓国大変革の7つの条件(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.03 10:06
第四に、環境に立ち戻る必要がある。生活の質を決める環境は、持続可能な発展の土台であり、未来世代に受け継ぐ資産だ。重厚壮大型産業構造となっている韓国は、エネルギー多消費国であり、温室効果ガスの排出量も世界9位だ。エネルギーの海外依存度が98%で、エネルギー安保も非常に脆弱だ。環境にやさしい再生可能エネルギーを大幅拡大してエネルギーの効率化を生活化する必要がある。全社会的にグリーン成長のパラダイムを作って環境技術の開発を通した新しい成長エンジンの創出に取り組まなければならない。
第五に、未来に戻っていく必要がある。韓国は過去に植民地支配、分断、戦争でみじめな悲劇を体験した。このような厳しい状況を克服して新しい国家を建設する大変な過程で、民族主義が国家発展エンジンの一部になり、過酷な過去に対する記憶の共有は共同体を支える土台になった。しかし、今日のように国の生き残りがかかっている激変の時期には、限られた国力と資源を新しい未来パラダイムの構築に使わなければならない。理念対決の延長線上で過去に執着すれば、未来を切り開くエンジン維持に欠かせない社会統合を害して国際的流れでも遅れをとるだろう。正しい歴史のための真実究明と教育は着実に追求する一方で、歴史と和解して未来を切り開くべきだ。