【コラム】朴槿恵大統領が愛用したビタミン注射・点滴
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.15 11:12
タナ医院〔ソウル陽川区(ヤンチョング)〕・ソウル現代医院〔銅雀区(トンジャクク)〕・チャウム医院の共通点は? ビタミン注射・点滴の乱用だ。チャウムは朴槿恵(パク・クネ)大統領と崔順実(チェ・スンシル、60)・スンドク(64)姉妹が利用した。
朴大統領が慢性疲労症候群(ウイルス感染後疲労症候群)患者であったかは定かではない。ただし、少なからずビタミン注射・点滴を受けていたようだ。当選前はチャウムで注射・点滴を受けていた。大統領諮問医師のキム氏(家庭医学科)はメディアインタビューで「月に一度ほど青瓦台(チョンワデ、大統領府)で栄養注射・点滴を受けていた」と話した。また、必要に応じて青瓦台医務室に注文を入れ、医務室に(ビタミン剤を)常備していたという。代理処方の痕跡も明るみになった。チェ姉妹がチャウム医院の診療記録簿に「青(チョン)」「安家(アンガ)」「代表(テピョ)」と表記して処方を受けていた。朴大統領は2012年大統領選挙の時、がん・脳疾患など4大重症疾患の100%保障を公約した。重症疾患診療費の75%水準である健保保障率を2016年までに100%に引き上げると約束した。これに合わせて健保を拡大してきた。政府のある関係者は「非給与(非保険)の縮小を強調しながら、その大統領本人が非保険注射・点滴を受けていたというから皮肉だ」と話した。年間数兆ウォンの健保財政を新たに投じても全体健保保障率は数年間63%前後にとどまっている。急増する非保険診療費のせいで庶民の医療費に対する苦痛は相変わらずだ。