<ノーベル賞の話>統合失調症のジョン・ナッシュ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.07 15:40
この頃相次いだ殺人や暴力事件で、統合失調症のような精神疾患が非常に注目を浴びている。さらに精神疾患者を潜在的な犯罪者のように扱ったメディアもある。「精神病」に対する偏見が激しい韓国社会で彼らがさらにアウトサイダーに追いやられて根拠なき差別を受けないだろうかと心配になる。
一般の人たちの考えとは違い、統合失調症や自閉症・多動性障害のような精神関連の症状を持つ人々の中から科学・芸術・事業など多方面で優れた業績を出したケースが多い。ゲームの理論を現実に適用できるよう発展させた功績で1994年にノーベル経済学賞を受賞したジョン・ナッシュがその一例だ。