【噴水台】北朝鮮人権白書の失踪事件
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.19 11:14
「北朝鮮住民が韓国映像物にハマったのは電力難のためだ」。太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮大使館公使がある講演で話したことだ。テレビを見ることが難しくてバッテリーで作動する「アルパン(CD・DVD)」プレーヤーが広がり、中国を通じてアルパンに入った韓国ドラマ・映画が北朝鮮に流入したという説明だ。始まりは10年余り前だった。脱北者によると、ドラマ『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』『太陽を抱く月』『太陽の後えい』などが北朝鮮で流行した。『江南(カンナム)スタイル』を改詞した「お兄さんは清津(チョンジン)スタイル」のような「南朝鮮(韓国)遊ナルラリ(遊び人)風」音楽も北朝鮮社会を食い込んだ。
韓国ドラマを見るとハマってしまうという。このような脱北者のインタビューを記録した報告書がある。「北朝鮮ドラマで良い人はハンサムでスパイはブサイクだ。見れば誰がスパイなのかすぐ分かる」「北朝鮮ドラマは最初からどのように終わるかが目に見える。韓国ドラマは予測できない。気になってさらに見るようになる」。