黄会長は「ＫＴの技術競争力をもとに可能な分野を選定し、世界で実証作業をほぼ終えた」とし「５つの分野でＫＴがシェア１０％を確保していく」と強調した。また「ＩＣＴと他産業の化学的融合を通じて、１２年前に発表した“黄の法則”を越える変化を導きたい」と語った。

李錫采（イ・ソクチェ）前会長が主導した主要事業もそのまま続ける。黄会長は「ルワンダネットワーク網構築事業など主な海外事業をうまく進めて成功させる」とし「（李前会長が作った）『オルレＫＴ』ブランドも認知度が９０％を超えるだけに、うまく継承し、さらに発展させる」と説明した。しかし事業および系列会社の再編は加速する。黄会長は「競争力が落ちる部分は果敢に調整する」とし「５大事業を核心軸にＫＴ全体がシナジー効果を出せるよう組織を変えていく」と述べた。ただ、追加リストラ計画説については、「苦痛が伴う早期退職を受け入れた約８０００人の職員に謝意を表す」とし「こういうことが二度と生じないよう最善を尽くしたい」と話した。

移動通信市場に関しては消耗的な補助金競争を中断するという意志を明らかにした。その代わり端末出荷価格を引き下げ、多様な料金制、サービス・技術の差別化に市場競争パラダイムを変えるということだ。黄会長は「未来創造科学部長官、放送通信委員長と移動通信３社の最高経営責任者（ＣＥＯ）が集まった席で、今のような補助金競争では通信産業の未来がないとはっきりと話した」とし「通信市場が飽和したというが、差別化された速度やサービスで競争すれば十分に成長できるはず」と述べた。一方、実績悪化に対する懸念について、黄会長は「昨年は創社以来初めて赤字を出すなど結果が良くなかったが、単独営業期間は良好な成果を出し、変わった姿を見せた」とし「下半期には実績が改善されるはずで、来年はさらに良くなるだろう」と強調した。


１０倍速いインターネット…韓国ＫＴ会長が速度戦宣言（１）