戦犯崇拝でないと言いながら…靖国神社側「分祀はいけない」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.21 08:01
「分祀はいけない」。18日に靖国神社で会った神社関係者は「神道にそのような概念自体がない」と断固語った。ここに合祀された太平洋戦争のA級戦犯を分祀すればどうかという質問に対する回答だった。韓国と中国は靖国神社参拝に関する問題が浮上するたびに、A級戦犯を分祀するべきだと日本政府に要求してきた。靖国神社には約245万6000人が合祀されているが、東条英機元首相らA級戦犯14人が含まれている。特に2006年に小泉純一郎首相が現職の首相として初めて参拝した後、靖国神社は東アジアの葛藤の「核」となった。朝日新聞をはじめ日本国内でも「分祀を考慮してみよう」という主張が出てくるほどだ。
しかし神社の関係者は「神道では死んだ後の魂を人為的に分けることができる存在と考えない。流れる川にコップ1杯の水を注げば、後にその部分だけ再び取り出すことができないのと同じ」とし「ここはA級戦犯を崇拝するためのものではない」と主張した。その後、神社内にある小さな神社2カ所を案内し、「一つは日本との戦争中に死亡した外国人と民間人を、もう一つは明治維新に抵抗した幕府軍を祀ったところ」と説明した。この関係者は「死亡すれば味方と敵の区別がなくなる。すべての魂を慰めて祀るところが靖国神社」と繰り返し主張した。
この日、靖国神社には午前から多くの人々が訪れた。前日に始まった秋期例大祭(17-20日)のために来た参拝客だった。靖国神社の関係者は「例大祭は1年に2度(4月、10月)開かれるが、全国各地から護国英霊を哀悼する参拝客が集まる。靖国神社の最も大きな行事の一つ」と述べた。