世界数学者大会閉幕…韓国数学の課題は?(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.09.02 15:48
大きな祭典を成功裏に終えたが、韓国の数学は行く道が遠い。延世(ヨンセ)大学数学科のキム・ビョンハン教授は「韓国人のフィールズ賞受賞者はいつ出てきて、韓国の数学レベルの最高等級が上がるのか多くの人々が心配している。今回の大会を機に、韓国の数学発展を妨げる根本的な問題を指摘しなければならない」と話をした。
まず潜在的な数学人材を養成する数学教育だ。韓国は20歳未満の中高校生が参加する国際数学オリンピック(IMO)ではいつも上位圏だ。2012年には1位、昨年は2位だった。一方、数学に対する興味度は41位、自信は38位にとどまっている。キム・ビョンハン教授は「韓国の学生たちの知的能力は決して西欧の学生たちに遅れていないが、考える訓練(能力ではない)がはるかに遅れている」と指摘した。対話を通じて自然に論理を展開する方式になじんでいないということだ。キム・ビョンハン教授は「入試に重きを置いた現在の教育が変わらない限り、改善されるのは難しい」として「学生たちの負担を減らして多様な知的滋養分を吸収できる自由な環境を青少年に提供しなければならない」と話した。
ソウル大学数理科学部のカン・ソクチン教授は「数学者が長くて複雑な計算を熱心に続けられるのは、その終わりに待っている胸満たされるような感動があるからだ。学生たちに数学を学びたい動機づけをしなければならない」と話した。忍耐を重ねて答を求める過程で少しだけ失敗をした人は0点を受け、ただ問題の答を得られる見せ掛けの形だけ実らせた人が満点を取れるのは、数学の本質と全くかけ離れた評価方式だという説明だ。カン・ソクチン教授は「問題が難しくなくても良いから主観的な叙述型の試験を受けられるようにすべき」として「実際の生活でぶつかる問題を紹介して、学生たちが自由に考えられるよう誘導した後、重要な整理と基本公式をさがし出して実らせるようにするストーリーテリング方式を積極的に検討すべきだ」と話した。