世界数学者大会閉幕…韓国数学の課題は?(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.09.02 15:47
韓国で初めて開かれた世界数学者大会が、約120カ国から5000人余りの数学者が参加した中で21日幕を下ろした。4年ごとに開かれるこの大会は世界最高水準の学者たちが一堂に集まる数学者のオリンピックと呼ばれる。数学者にとって最高の栄誉であり数学界のノーベル賞と呼ばれるフィールズ賞を授賞する。今年は韓国初の女性大統領・朴槿恵(パク・クネ)、国際数学連盟初の女性会長イングリッド・ドブシー、最初の女性フィールズ賞受賞者マリアム・ミルザハニの3人が並んで開幕式の演壇に立ち、男性たちで埋まった国際数学界に前例のない光景を演出した。多くのイシューを残した数学者大会のあれこれをのぞき見ながら、大会が残した課題を探ってみる。
「数学は独創的で美しい。そしてあらゆる所に存在する」(フィリップ・グリフィス教授、「チャーン賞」受賞者)、「数学は芸術。なぜという質問を投げて、(答えを探すのに)芸術家のようにアプローチしなければならない」(マンジュル・バルガヴァ教授、「フィールズ賞」受賞者)。今年の数学者大会受賞者の言葉だ。数学は憂鬱だ。理解し難く頭が痛いという先入観のために、近付くことさえ敬遠する人が多い。ところが数学は世の中を理解する普遍的な言語で、不確かな世の中で創意的な答を出す道具だ。
世界数学者大会が開かれた期間、国立現代美術館では絵画・彫刻・デザイン・ニューメディア・サウンド・建築工学・映画など多様なジャンルで数学化された世の中を眺めた作品を展示した。数学的記号と絵画・彫刻を組み合わせて現代の複雑性を表現したフランスの作家ベルナール・ブネの大型壁画作品は多くの人々の目を引いた。数学者であり映画監督であるエカチェリーナ・エレメンコは「多くの人に数学は抽象的でなかなか親しくなることはできない学問だが、私たちが生きるこの世界を表現する別の言語であるだけ」と話した。