【コラム】韓中間の心の距離はどれくらい?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.18 15:59
韓国側からは、北朝鮮の度重なる核挑発に対してもう「レッドライン」を設定する必要があるという主張が提起された。北朝鮮が4度目の核実験をすればどんな制裁を加えるかについて国際社会が合意して決めておき、これを厳格に施行するということだ。しかし中国の学者の主張は、北朝鮮の2度目の核実験直後である2009年秋に決められた中国の方針から何も変わっていなかった。北核と北朝鮮問題を分離して処理するということだ。北核問題を解決するうえで、こうした問題を発生させた北朝鮮問題を同時に見なければならないというのが中国の論理だ。
韓日米が北核除去という点的な接近をすれば、中国は北核と北朝鮮問題全体を合わせた包括的な接近をするということだ。ここには、北朝鮮が改革・開放をし、経済建設に乗り出し、国際社会に編入されれば、あえて核開発の必要性を感じないという信頼がある。このため、中国は過去に北朝鮮に改革・開放を勧めたレベルから踏み込み、北朝鮮との実質的な経済協力を大幅に増やし、北朝鮮に改革・開放を実際に体験させることに、政策の焦点を合わせている。2000年に4億8000万ドルだった朝中貿易額は昨年59億ドルに急増した。張成沢(チャン・ソンテク)処刑後にもこうした傾向は維持される見込みだ。