【時視各角】財閥はどのように解体されるだろうか=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.25 09:58
自動車も同じだ。米国テスラや中国BYDの電気自動車だけではない。エンジン効率、自律走行、バッテリー、事故修理など分野ごとに数十社のスタートアップが参入している。小さくて革新的なベンチャーが巨大企業の製品やサービスを解体(Unbundling)する時代が訪れたのだ。世界最大の配送業者フェデックスも数多くのGigスタートアップにかみちぎられている。ウーバータクシーだけでなく配送まで狙い、ドアダッシュ(Door Dash)は食品配達で6億ドルの企業価値を作り、Shypは現場を訪問し包装から配送まで代行しながら市場を蚕食している。煙突(工場)産業分野も同じだ。この頃、米国のシモンズ・サータ・シーリーなどのベッド業界はオンラインスタートアップであるキャスパーのために窮地に追い込まれている。キャスパーは米国製の高級マットレスを強力圧縮技術で小さいボックスに入れて配送し、気に入らなければ100%払い戻してくれる。賃貸料がないため市中価格の3分の1でマットレス市場を一気に掌握している。
先日、サムスングループが若くて躍動的なスタートアップをベンチマーキングして企業文化を革新しようというカルチャー宣言式を行った。呼称を「様」と呼んで半ズボンをはこうという部分ばかり目立っていて嘲笑を買った。だが米国で広がる大企業解体の流れを見れば誰もが冷や汗を流すほかはない。率直に言って、人為的な経済民主化でこの地の財閥が解体されることはなさそうだ。むしろ第2の機械時代に数多くの国内外スタートアップの挑戦によって解体される可能性がはるかに大きい。