スマートグリッドはエネルギー競争力を確保する必須システムだ。世界では最近、スマートグリッドを実現するための新技術競争が激しい。産業化の動きも速まっている。韓国も世界最高レベルのＩＣＴを基礎に、先進国との技術格差を縮小している。２２日、産業通商資源部エネルギー需要管理政策団の朴起永（パク・ギヨン）団長（４９）にスマートグリッドがもたらすエネルギー世界の未来を尋ねた。

－－スマートグリッドはなぜ重要なのか。

「韓国経済はエネルギー輸入依存度が９７％に達するほど自給率が低い。一方、エネルギー消費は急速に増えてきた。韓国は毎年、冷暖房で電力需要が急増する夏・冬にブラックアウト（Ｂｌａｃｋｏｕｔ、大規模停電）危機を迎える。しかし発電所を建設してエネルギー供給を増やすのには限界がある。環境破壊問題もある。スマートグリッドでエネルギー効率を高める需要管理が注目される理由だ。エネルギー安保を強化しながら電力危機を防ぐことができる。持続可能なエネルギー節約を誘導しながら、新しい産業生態系を構築するのに寄与するだろう」

－－韓国企業のエネルギー新産業競争力は。

「米国・欧州・日本などの先進国と比べても劣らない。この分野の核心技術の一つであるリチウムイオンバッテリー技術力は韓国が最もリードしている。エネルギー分野の新技術の大半は技術格差が大きくない。したがって市場獲得競争も激しい。ポストオイル時代に備えるための産業化も速いペースで進んでいる。エネルギー新産業はエネルギー安保、気候変化に対応するための未来エネルギー源だ。２００１年にエネルギー需要管理専門ベンチャー企業として出発した米国最大の需要管理企業エナノックは２０１２年、米国・英国など５カ国で３０００億ウォン（約３００億円）の利益を出す企業に成長した。政府も創意的な新エネルギー事業モデルを持続的に開発・育成しているだけに、近い将来、スター企業が誕生すると期待している」

－－日常生活で可能なエネルギー管理法はあるのか。

「エネルギー管理は習慣だ。最近はスマート計器で自分の電力使用量を測定し、電力消費パターンを把握できる。普段からエネルギー消費効率等級が高い電子製品を使用したり、節電型マルチタップを活用し、エネルギー浪費を減らさなければいけない。家電製品は１等級から５等級までエネルギー消費効率を分類している。消費効率が優れた１等級の製品は５等級よりエネルギー節減効果が３０－５０％高い。家電製品を使わない時は節電型マルチトップで電力を遮断し、エネルギーの浪費を防止するのがよい」（中央ＳＵＮＤＡＹ第３９０号）