【コラム】アリババがサムスン電子時価総額を超えた理由(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2017.07.24 16:29
ネットワーク時代における大きいパラダイム・シフトはシェア経済だ。地球上で最も大きな共産主義社会の中国が、皮肉にも私有経済ではないシェア経済時代の最強者に浮上したのだ。現在、世界シェア経済のメッカは米国ではなく中国だ。7億人のインターネット加入者と13億人のモバイル加入者を持つ中国から、サムスン電子も、ウーバー(Uber)も泣いて出てきた。シェア経済の象徴であるウーバーが、中国のカーシェアリング会社「滴滴出行」にやられて中国から撤退した。スマートフォンの世界市場シェア23%で1位のサムスン電子が、中国ではシャオミ(小米)から始まりファーウェイ(華為)にまで追撃されて中国スマートフォン市場シェアが5%以下に落ちた。
世の中のすべてが供給過剰な今、企業の価値はコンベヤーベルトにあるのではなく、インターネットとモバイルプラットホームにある。ベルト(belt)ではなくウェブ(web)であり、今はウェブでもなくてアプリ(app)ということだ。コンベヤーベルト中心のサムスン電子よりもアプリ中心のアリババの時価総額が大きいのには訳がある。アプリで作られたデータが金融とつながり、雇用とつながり、物流とつながりながら巨大な付加価値を作り出しているためだ。