【時視各角】悲惨に死ぬ韓国人(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.12 13:56
こうした事例が正しいかどうか問う考えはない。ただ、外国では良い死を準備しようという社会的な動きがあることを知ったことに意味ある。韓国でも「尊厳死」「ウェルダイイング」などの世論は時々ある。しかしその時だけだ。上品な死にいたる方法的な悩みにまでは発展しない。韓国の大きな病院には延命治療病床はあっても、死の質をケアする病床はほとんどない。お金にならないからだ。大学病院級でホスピスをする緩和ケア病棟があるのはカトリック大医大ソウル聖母病院ほどだ。
カトリック大医大のイ・ヨンジュ緩和医学科教授は「韓国の末期がん患者のホスピス期間は平均18日」と話した。米国・欧州患者は50-60日であるのに対し、韓国人は死を準備する時間も短く、死の質も極度に悪いと述べた。イ教授はその理由を「強い執着」に見いだした。子どもは治療に執着するのが親孝行だと考え、患者も人生に執着するのが家族に対する「義理」と考える文化が無意味な治療を持続させ、疲れ果てて生命を終えるということだ。