ソウル大病院、米英独の有名病院をおさえ“総合病院”輸出に成功(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.11 09:24
2012年、ソウル恵化洞(ヘファドン)のソウル大病院にアラブ首長国連邦(UAE)の少年、レシド君(当時9歳)が運ばれてきた。火災で全身火傷を負い、脳損傷と呼吸器不全が深刻な状態だった。少年は王室ジェット機に乗ってUAEから到着したばかりだった。UAEには少年を救う方法がなく、アブダビ保健庁が先進国の病院に治療を依頼した。他国の病院がなかなかこれに応じないなか、ソウル大病院は躊躇(ちゅうちょ)せずに動いた。術後3カ月間、心理・リハビリ治療を受けてレシド君は自力での歩行が可能になった。レシド君のことは現地でも広く知られ、韓国医療技術に対する信頼度も高まることになった。
昨年10月末、UAE大統領室。「病院運営に必要な人材(1420人)の15~20%を韓国から連れてきます。そうでないときちんとした医療サービスをUAEの患者に提供できません」。ソウル大病院のムン・ジュヨン行政処長の提案説明に担当公務員が首を縦に振った。新たに建設されるUAE王立総合病院の委託運営事業権に応札した世界有数の病院は、ごく少数の人材だけ送ると提案したためだ。