【コラム】アリババがサムスン電子時価総額を超えた理由(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2017.07.24 16:29
驚くほど未来を正確に言い当てる“博士”がいる。世界の覇権がどこへに行くかは黄金に、世の中がどの方向に流れているかは株に聞けば良い。1800年代、世界の黄金は中国に集まり、次は英国に移り、今は米国に集まっている。世の中がどこへ流れているかは株に聞けばいい。株価は過ぎてみればハーバード博士よりも正確に世の中の変化を言い当てている。
お金は頭で儲けるのではなく、鼻で儲けるという言葉がある。各国の最高の金持ちの中で、その国の最高学部を出た人はほとんどいない。お金のにおいをしっかりと嗅ぎ分けることができる人が上手(うわて)で、頭の良い人はこういう人たちに頭脳を貸すのだ。技術は死んだ生き返ったと言っても市場には勝てず、市場はお金が動いている。お金のにおいを嗅ぎ分けるのがうまい金持ちが、頭の良い人々を雇用して市場を予測して投資しているためだ。
第1・2・3次産業革命を通じて機械化から電気化へ、情報化へと変わりながら証券市場で数多くのスター企業が誕生した。ところで、最近は世界のメモリー半導体、液晶(LCD)、スマートフォン業界で1位の世界最大の電子ハードウェア企業であるサムスン電子の時価総額を中国のインターネット会社であるアリババが越えた。時価総額ランキングで見ると、アリババが3610億ドルで世界7位である一方、サムスン電子は3018億ドルで12位にとどまった。