【コラム】朴大統領のユートピア的思考(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.11 10:20
朴大統領は北朝鮮の地雷挑発後に開いた南北当局者接触の8・25合意を我々の勝利と理解し、北朝鮮に対する自信が高まったという印象を与える。小さな成就が自慢を招く。成功の呪いを警戒しなければいけない。8・25合意が勝利なら、南北双方の勝利だ。北朝鮮は予想通り朴大統領の頻繁な統一発言を批判している。8・25合意は間違いなく大きな成果だ。その結果として離散家族再会も実現する。しかし8・25合意は離散家族の再会を越えて、南北関係改善の新しい出発点にならなければいけない。そのためには北朝鮮をむやみに刺激してはいけない。
一部のメディアは朴大統領の訪中後の対北朝鮮・北東アジア政策に「朴槿恵ドクトリン」という名前を付けている。ドクトリンがその名の価値を持つには、モンロードクトリン、ブレジネフドクトリン、ニクソンドクトリンのように大陸規模政策の大転換、該当地域内にある多数国の人々の生活を支配する大きな流れがあるものでなければいけない。しかし朴大統領が国民に提示するのは強調点が変わった対北朝鮮政策だけだ。