【コラム】習近平の改憲、文在寅の改憲(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.15 14:08
韓国の改憲推進状況も同様に残念だ。昨年5月、早期大統領選の過程で与野党候補らが改憲に全部合意した。大多数の国民も改憲の必要性に共感している。このような国民の改憲熱望を政界が現実政治で実現させるのが当然の責務であり道理だ。だが、6・13地方選挙と改憲投票を同時に行う案に対して自由韓国党が反対することで、国会で改憲議論は空回りしているだけだった。国民の改憲への熱望より党の損益を優先するこのような行動は批判されて当然だ。
文在寅大統領も政治的論争に巻きこまれるのが負担になったのか、執権以降しばらくは改憲にドライブをかけなかった。新年記者会見で「国民の参加と意思が反映された国民改憲になるべく国会と協議する」と約束した程度だ。そうするうちに13日「1年が過ぎるまで改憲を議論できる時間が十分に与えられたが、いかなる進捗もなかった」として遅延されている責任を野党に転嫁した。間違ってはいないが、大統領の野党説得努力も決して十分でなかった。ついに文大統領は21日、自主的な改憲案を発議する予定だ。だが、第一野党が反対している中で改憲は現実的に難しいように見える。